エンジニアリング、マネジメント、日常、生活

時がうつろい環境が変われば好みや感じかたに変化が出るという事実を織り込み,それらも含んだ多くの要因の交互作用の中で,あらゆる営みは行われている(前田, 2014, p. 375)。

【いきなり1on1記録】第十一回・inductorさん

いきなり1on1とは?

こちらをご覧ください

nitt-san.hatenablog.com

概要

場所

着席位置

  • 90度(自分が右)

1on1相手

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当日の流れ

  • 駅付近で集合
  • ハンバーガー店へ移動
  • ごはん食べながら雑談
  • ヒアリングシートを記載してもらう
  • 1on1(56分)
  • 終了後、20分ほど話して解散

受け手からのフィードバック(一部プライバシーに関する所をカットしています)

普段業務で1on1をしているか?

  • していない

nitt-sanと会って話したことのある回数

  • 2回目

ご自分の仕事・趣味・人生などへ、何かプラスになることはあったか?(5段階評価・5が最高)

  • 4

nitt-sanの1on1コーチの技量をどう思いましたか?(5段階評価・5が最高)

  • 4

本日の1on1全体の感想を教えてください

自分の思考を丸裸にしていく感じがして面白かったです。

nitt-sanに対し『ここがよかった』『今後も続けたほうがいい』と思ったことはありますか?

相手の思考を引き出すことに徹底している感じがして、とても話しやすかったし、思考の整理ができました

nitt-sanに対し『ここが気になった』『今後は控えたほうがいい』と思ったことはありますか?

1on1の方向性があまり良く分からなかったのが気になりました。
仕事、プライベート、なんでもいいですが、なんとなく方向を最初にプロトコル決めとくともう少し最初まとまりがよくなったかもしれません

ふりかえり

前回出た改善点について

話をオブジェクトで捉え、オブジェクト同士のつながりで捉える : △(継続)

  • オブジェクト同士で捉えはしたんですが、既にある程度思考の整理が済んでいる人の説明に対して、記載する速度感が追いつけないことがわかりました
  • メモを取ることよりも自分の頭で把握することが重要なので、一部メモは犠牲になりました

45分以内に収める : △(継続)

  • まあまあダメでした(56分)
  • これまでは45分としていたのですが、もしかしたら1時間のほうが適正な時間なのではないかと思い始めました
  • 実は最近、会社の1on1も30分→45分に変更しています。単に45分は短すぎるかもしれません

良かった点

自己組織化出来ている個人相手の1on1の経験を積めた

inductorさんですが、自分が興味ある分野が嗜好の上にあるという土台があり、実体験を伴ったポリシーを持ち、どうすれば自分が成長出来るかを理解していました。
その上で中長期的な目標を見据え、そのために短期的な目標を日々積み重ねている、完全に自己組織化出来ている人でした。
加えて、構造を捉えて説明をするのがとてもうまい ≒ 概念を抽象的に捉えるやり方も理解しており、こんなに掘っても掘っても既に考え抜いた結果が出てきて、しかも行動が伴っている人と1on1を出来たのは初めてで、大変刺激的でした。心の底から勉強になりました。

反省点

何をすべきか迷ってしまった

何度か「これ1on1する必要あるのかな…?」と言っちゃった通りなんですが、自分のやるべきことを認識している人なので、次のアクションを立てることをサポートする必要も特にありません。
こういうケースは完全に初めてで、コーチ側が何をすべきなのか、実施中に見出すことが出来ませんでした。
ここからは反省を踏まえた考察です。
こういった場合になぜ1on1をするのかを考えた時、1on1のメリットは「考え事をするのに、一人ではなく二人いる」ということに収束していくと考えられます。
1on1は基本的に『考察する』→『発言する』→『整理する』→『考察する』→『発言する』→………とスパイラルしていき、どこかのタイミングで『気付きを得る』となります。コーチ側はそれぞれに対し、具体的に以下のようなアプローチが出来ます。(『気付きを得る』のは受け手次第かも)

  • 『考察する』
    • コーチはwhyを投げ続けることで、相手の思考を深めることを徹底する
  • 『発言する』
    • コーチは相手の様子に気を配り、傾聴を続けることで、相手との距離感を縮め、発言を促すことを徹底する
  • 『整理する』
    • コーチは構造的にノートを取ることで、視覚的な形で整理して、状況を明確にしていく
  • 『気付きを得る』
    • 受け手は整理されたノートを見て、時に気付きを得たり、時には更に考察を深めて発言を続ける

つまり、やることはいつもと変わらないということでした。相手が自己組織化されてようが自走してようが自走できてなかろうがは全く関係ありません。
『相手は不確実性の高いものであり、コントロールすることは出来ない』ということをもう一度念頭に入れ、1on1において、コーチはコーチングのために必要なスキルの練度を常日頃から高める努力を続け、どういう状況であろうとも、いつも通りにコーチングをしていくことが極めて重要という、いい学びがありました。
特に『whyを投げ続けること』が最近弱いなと感じているため、次回のいきなり1on1ではここを強めに意識しようと思います。

受け手側ブログ

今回の受け手であるinductorさんが感想記事を書いてくれました!
ありがとうございます!
inductor.hatenablog.com