エンジニアリング、マネジメント、日常、生活

時がうつろい環境が変われば好みや感じかたに変化が出るという事実を織り込み,それらも含んだ多くの要因の交互作用の中で,あらゆる営みは行われている(前田, 2014, p. 375)。

来年から課長になるので、課のキックオフ用にプレゼン資料を作った話

背景

昇進しました。来年から課長になります。チームマネジメントを始めるにあたり、最初にまず伝えないといけないことが色々あると考えました。どうすれば一番伝わるだろう。よし、プレゼンだ。プレゼンをしよう。というわけで、今回は僕という人間が、一体何を考えながら課のキックオフ用プレゼン資料を作ったのかを解説したいと思います。

プレゼン資料

0. アジェンダ

通常のプレゼンであれば自己紹介から始まるのが定石ですが、顔を知っているメンバーに対して、今更な自己紹介を最初にやる必要はないと考え、最初はミッションを提示することにしました。

1. 課のミッション

課に与えられたミッションを提示しています。作業するには抽象的になりすぎず、指示するには具体的になりすぎないレベルを探り、このコピーとしました。その後、KPIを提示することで、定量的な数値目標を提示。いま考えている具体的な施策例を記載しています。NDAに引っかかる可能性があるので見せられません。

2. 課長について

マネジメントとしての自分のスタイルを伝えようと考えました。絶対に第一にメンバーのことを考え、メンバーのために時間を使うことを約束しています。また、何もかも全部出来る存在ではないことも合わせて伝えています。チームで最高のパフォーマンスを出すために、みんなで長所を発揮していきたいということをアピールすることが狙いです。

3. 大事にしたい価値観

HRTを大事にすることを記載します。悲しいことですが、弊社ではあまりHRTの文化が根付いていないため、まずはうちの課から根ざしていくことを宣言します。合わせて、こういう行動・言動は取らないで欲しいということを伝えています。こちらは以下のつよぽそさん | twitter @cobasparxxxのスライドからの引用です。最初に境界を設けます。

4. 会議体について

会議体についてと銘打っていますが、実質的には1on1を説明することに、大きく時間を割きました。1on1の目的を丁寧に説明し、これは単なる面談ではないということを、メンバーに納得してもらうことを目的としています。

5. 最後に

1日の1/3以上を週5で取り組む仕事というものを、面白おかしく楽しく取り組まないと、人生って面白くなれないのではないか。僕がこの一年、様々な勉強会に赴き、いろんな人と会話して感じたことを伝えたいと思いました。僕はずっと仕事がつらい、月曜日の朝がしんどい、出社したくないと思いながら働いてきた人間です。しかし今年、僕は名実ともにマネージャーとなります。メンバーが全員仕事を楽しく面白くやるために、そのために努力をするのがマネジメントの役割なんじゃないかと、そう思います。来年の今頃「最近、仕事楽しいです」と、1on1の場で課員から言ってもらえるよう、僕は汗をかいていこうと決意を新たにし、これを年末の挨拶とかえさせていただきます。