エンジニアリング、マネジメント、日常、生活

時がうつろい環境が変われば好みや感じかたに変化が出るという事実を織り込み,それらも含んだ多くの要因の交互作用の中で,あらゆる営みは行われている(前田, 2014, p. 375)。

【登壇記録】『いきなり1on1』のすべて

経緯

それはいつものようにいきなり1on1をした時のことです。

nitt-san「それじゃあ、いきなり1on1始めましょうか!」
そーだいさん(初対面)「あ、その前に… nitt-san、こんど登壇しない?」
nitt-san「ヒエー、絶対やります」

こうして僕は人生2度目の登壇をすることになったのです…。

登壇したイベント

em-meetup.connpass.com

終始明るい雰囲気でワイワイとマネジメントの悩み事について意見交換ができる素晴らしい勉強会だったと思います。
最近懇親会をおざなりにしない勉強会が増えてきて、いい傾向だなと思っていましたが、群を抜いて会話をしやすい素晴らしい会でした。
次回も絶対参加します。

マネジメントと向き合うことについて

本で読んだりググったり、誰かに聞いたりして、ある程度1on1についての知識はついたけれど、実際にやってみると何だかうまくいかない、何だかしっくり来ない、何がいいのか全然わからないという人がほとんどだったかと思います。片っ端から1on1したい衝動に駆られながら色々な話をしました。
同時に、果たして全てのマネージャーの中のどれだけの人間が、メンバーそれぞれを理解して、成長を促すことにフルコミット出来ているのだろうということをずっと考えていました。
マネジメントという立場になると、どうしても心のどこかで自分は出来る人間なのではないか、自分は特別な存在なのではないかと思ってしまうところがあります。
その感情を自覚した上で、効果的なマネジメント手法に昇華出来る人は、本当に素晴らしいマネージャーだと思います。プロジェクトやプロダクトに対する突き抜けたエゴからくる想いと、自ら先頭に立って旗を振り、メンバーを奮い立たせるリーダーシップにより、チームの雰囲気を最高の状態に持っていき、分析は論理的に定量的に、高い視座から広い視野から鋭い視点から。そういったマネジメントをこなすことが出来る人間が、確かに存在しています。恐らくは一人や二人では効かないほど、あちらこちらに存在しています。
そういう人を見ると、僕はどこまでも凡人であると自覚します。どこまでいっても、やはり凡人でした。
ただ、凡人にマネジメントは出来ないのかというと、そんなことはありませんでした。己のプライドのかたちを見つけて、己のプライドの範囲を小さくしていくこと。そうして自分の成長を深めながら、すべての関係者と尊敬の念で向き合うこと。それこそが今の僕がチームメンバーの能力や情熱を最大限に引き出す唯一の手法であると考えています。

僕が今いきなり1on1をしながら考えていることは、初対面の相手の内心に迫ることが出来る問いを、リスクを取りながらどれだけ捻り出すことができるかということです。その為には、意味も無く自分を大きく見せようとしないこと、自分の意見を捨て去ることが絶対に必要だと確信しています。
その上で、たとえ踏み込み過ぎて相手に悪印象を持たれてしまったとして、相手に嫌われたとして、それでも僕のチームに失敗から得た教訓を持ち帰る事が出来るのならば、何の問題も無いと考えています。
そしてその姿勢こそが、1on1を良いものにする手法であることが、ようやく知識と体験でわかってきたと思います。そのため、おそらくそう遠くないうちに僕はこの活動を終了するかと思います。チームのアウトプットを最大にするために、己に足りない素養、技術、知識を身に付けるための次のチャレンジを模索しようと考えています。

あなたはどうですか?
マネジメントという仕事と、自分のチームと、向き合っていますか?

僕はまだまだです。まだまだ伸び代があると思います。もっとチームのアウトプットを最大化するために、やれることなんて星の数ほどあると思います。